都立水元公園(葛飾区水元公園)にあるハナショウブが現在、見ごろを迎えている。
現在100種14,000株のハナショウブがショウブ田に植えられている同園。ハナショウブは一番花と二番花と花を2度咲かせることで知られ、現在は一番花が満開の状態。平日でも多くの観光客が満開のショウブを見学しに同園を訪れている。
同園で写真撮影していた都内在住の70代男性は「都内でこれほど多くのハナショウブを見られる場所は少ない。30年ほど花の写真を撮影しているが、毎年この場所を撮影しているが飽きることがない。毎年この季節を楽しみにしている」と話す。
同園ではショウブが咲く6月1日~20日、「葛飾菖蒲まつり」を開催している。期間中の土曜・日曜は各種イベントも行い、期間を通して陶器市や八丈島の物産展なども開いている。陶器市を訪れていた50代主婦は「この辺りに引っ越してきて初めてのイベント。花を見るだけでなく、いくつも楽しみがある」と話す。
同園を管理する公園管理係長の渡部俊夫さんは「昨年は概算で42万人の来場者があった。今年も例年近くの来場者を見込んでおり忙しくなりそう」と話す。「この土地は住宅地の中央にある堀切と異なり、水郷公園の中にあるので開花が若干遅い。まさにこれからが見ごろ。小岩は川沿いにあるので当園よりも若干遅くなる。場所によって開花のシーズンが異なるので、その特徴を見ながら散歩してほしい」。
開催期間中、堀切菖蒲園と同園、柴又を結ぶ特別バスが運行されている。「このバスに乗って、葛飾と公園の良さをさらに知ってもらえれば」とも。