「言語すら知らなかった私が2カ月でiPhoneアプリをリリースするまでにやった事」と題したブログがはてなブックマークの週間ランキング(11月20日~26日)でトップとなり、現在でも話題を呼んでいる。
同エントリーでは、それまでiPhoneのプログラミングを一切知らなかった著者が、独学でプログラミングを学び、開始から2カ月でリリースを行ったコツを披露している。同エントリーはツイッターやはてなブックマークで話題を呼び、ツイッターでは12月3日現在で1,100を超えるツイートがあり、2,700を越すユーザーがブックマークしている。
このエントリーの著者で、現在個人でウェブサイトの開発・デザインを行っているのが又吉れいさん。現在27歳の青年だ。葛飾区四つ木の出身で高校卒業後にアメリカに留学。大学留学中の夢は「アメリカで働きたいと思っていた。コンピューターについては『オタクがやるもの』と思っていて触ったこともなかった」と話す。
留学中に大病を患い、帰国を余儀なくされた又吉さん。闘病生活は1年以上になり、闘病中「自宅のベッドでもできる仕事をしたいと考えた」結果、ウェブの世界で起業することを決意。全て独学でPHPやHTMLを学んだ。
起業後は知り合いのつてやツイッター経由で仕事を受注していたが「特別営業がいない自分にとって、ブログなどでしかアピールする場所がない」(又吉さん)とブログ内でセルフブランディングを敢行。「見てもらえるブログのエントリーを考え、戦略的に書いていった」と話す。
又吉さんのブログ内には、前述のエントリー以外にも「すべてのMacユーザーに贈る 便利でしかも無料なMacのアプリ100個紹介」「非ネイティブの英語術 年齢不問 1500語だけで話せる グロービッシュのすゝめ」など、2,000を超えるユーザーがブックマークするエントリーがある。又吉さんは「書くからには見てもらいたい。いくつかのポイントを押さえて、読んでもらえるような情報を公開している。カして情報は出し惜しみしない」とも。
今回アプリを開発するきっかけは「自分が数年前に見たプロモーションビデオの中で、指だけで操作するデバイスの姿があった。ウェブではなくその姿をiPhoneで表現したかった」と話す。
今後について、又吉さんは「もっと早いスピードで作ってどんどんリリースをしたい」と意欲をみせる。今後については、「iPhoneのアプリの中には、すごいアプリが多く存在する。自分も世間をあっと言わせる未来のアプリを作りたい」と意欲をみせる。