葛飾区のご当地ヒーローを目指している「ゼロング」が、自身のヒーローショーを1カ月前に控え特訓に励んでいる。
ゼロングは葛飾区を中心とした活動を行っているアマチュアプロレス団体「WIN」の活動中で生まれたヒーロー。同団体代表の設楽安男さんが考案したヒーローはWINの活動以外にも、葛飾区を中心とした「ご当地ヒーロー」を目指している。
しかし、知名度が今一つなく、ヒーローとしての活動の場が少ないゼロング。「身長が162センチと小柄で、ショーを見に来た小学生も『思ったより小さい』という声も聞く。もっと目立つヒーローに成長させたい」(設楽さん)とも。
ゼロングは現在、同区のアクション俳優たちがレッスンをする「金町ファイティングビューティー」(金町1)で特別にアクション指導などの猛特訓を受けており、アクションヒーローの動きなどを学んでいる。
同教室のインストラクターで、俳優の伊東タケノリさんは「とても真面目なヒーローで、一生懸命成長している」と、その成長ぶりを評価。「小柄でも大きなアクションで見せることによって、よりヒーローらしくなる」と演技指導を行っている。
6月26日に葛飾区総合スポーツセンター・エイトホール(奥戸7)でヒーローショー本番を控えたゼロング。設楽さんは「現在ヒーローショーの台本もでき、これからが大詰め。震災の影響でレッスンの延期などもあったが、相手役のマッチョ大佐を上回るヒーローになり、多くの人を喜ばせたい」と、ゼロングの意気込みを代弁する。