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葛飾で「ベロタクシー」開業準備-観光のほか介護支援も

亀有駅南口の両さん像とベロタクシー。「観光案内などにも利用できれば」と三好さん

亀有駅南口の両さん像とベロタクシー。「観光案内などにも利用できれば」と三好さん

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 葛飾のNPO法人「みらくる」(葛飾区四つ木5)が6月1日、ベロタクシーの試験運用を始めた。

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 ベロタクシーは、ドイツが発祥の自転車型タクシー。日本でも2002年4月に京都で運行されたのを皮切りに、全国各地の観光地などで運用されている。

 現在、乗車料金は無料で、柴又を中心とした地域で運用を行っている。同NPO代表の三好義仁さんは「現在まで70組程度の乗客に利用してもらった。利用後はアンケートなどに協力してもらい、適切な価格とサービスを見極めていきたい」と試験運用の目的を話す。

 三好さんは現在32歳。同事業を始める前まではNPOをサポートする組織「葛飾区市民活動支援センター」の職員として市民活動を支援してきた。三好さんは「職員の活動を通してNPOの運営や市民活動を支援していく中で、若手が社会起業する実例が少ないと感じた。ならば自分で法人を立ち上げ、その環境の例として実践してみたかった」と話す。

 三好さんは昨年退職し、ベロタクシーのドライバー登録を行い、外苑などで営業を開始。そこでノウハウを学び、起業への準備を行ってきた。葛飾区内での反応は「外苑など都心部では当たり前の光景として見られていたが、葛飾区内では多くの人が珍しがってくれ、気さくに声を掛けてくれている」と話す。

 試験運用後は料金を設定し、柴又を中心に運用を行う予定。観光だけでなく、障害者や高齢者などの福祉タクシーとしての役割も担っていく予定。「病院や介護施設など、近隣で車の移動というほどでもない距離の移動にぜひ使ってほしい。そのための準備も進めている」と話す。

 今後について、三好さんは「NPOの運営は、赤字やもうからないというイメージがあるが、そうしたイメージを払しょくしたい。ベロタクシーの事業を行いながら、区内の観光、交流などコミュニケーションを広げる事業を行っていきたい」と意欲を見せる。

試験サービスは7月末まで。

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