葛飾エフエム放送(=かつしかFM、葛飾区立石5)が4月5日、開局15周年を迎えた。
同局は1996年に設立。1995年に発生した阪神淡路大震災を受け、地域の情報をいち早く発信するコミュニティーFMが各地で立ち上がった。区内でも「防災」をキーワードにした地域の情報発信源としてのラジオ放送の需要が高まり、区や商工会議所などが協議し、民間から出資を募る形で設立した。
放送開始は翌1997年の4月5日。当初はボランティアスタッフによる放送が主で、パーソナリティーやディレクターなど、決まった役割などもなく手探り状態で番組作りをしていたという。2002年、スタッフだった佐々木啓子さんが局長に就任したことを機に大きな番組改編が行われ、2006年8月よりStickam(スティッカム)を利用し一部の生放送番組をネット配信。2011年5月にはユーストリームに切り替えた。現在では、番組の約半分は生放送で構成し、区内を中心としたリポート中継などで地域情報を発信している。
15周年を迎えたこの日、同局では13時から18時まで「ぴたっとかつしか!5時間スペシャル」を放送。開局当時に同局のパーソナリティーを務めた松鶴家千とせさんや、同局誕生のきっかけとなったアイドルユニット「T-break(ティーブレーク)などをゲストに招き、15年間の思い出やこれからの抱負などを語り合った。
佐々木さんは「地域に根ざした細かな情報とは、やはり地域から発信するもの。リスナーにはラジオで地域とのつながりを感じてもらいたい。もし何かが起きたときでも私たちが地域の皆さまに有益な情報をお届けする」抱負を語る。