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スカイツリー周辺6区共同で観光パンフレット-「下町」の魅力を発信

おさんぽ案内帳と担当をした成岡さん

おさんぽ案内帳と担当をした成岡さん

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 葛飾区をはじめとした東京東部6区が4月6日、共同で観光パンフレット「おさんぽ案内帖~東京スカイツリー下町6区巡り~」を発行した。

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 同冊子は 5月に開業する東京スカイツリー(墨田区)を訪れる観光客に下町の魅力を発信し、ツリー観光と共に隣接区への周遊を後押しする狙い。墨田区の呼び掛けに、葛飾のほか、台東、足立、江戸川、江東のツリー周辺6区が参加した。

 各区の観光を担当する20~30代の若手職員が集まり、約1年をかけて完成させた。同冊子は、若手ならではの切り口が特徴で、多数の自治体が共同で制作する観光パンフレットは前例がなく、珍しい取り組みとなった。

 内容は各区の祭り、花火、季節の花、伝統工芸、ものづくり体験など、テーマ別の「特集ページ」と、各区がすすめる観光スポットを巡る「まち歩きコース」全16コースを紹介している。

 葛飾区内のまち歩きコースは柴又、堀切、小菅の3コース。制作に携わった葛飾区観光課の成岡朋輝さんはコースに関して、「実際に自分たちで歩いて選定した。『こち亀めぐり』のページは、製作過程で部分的な削除などの提案もあったが、葛飾区の魅力をアピールするために粘り通し、区の魅力を伝えた」など、制作時のエピソードを話す。

 同冊子の役割については、「観光客にとって区の境とは関係ないこと。大きく『下町』というくくりで、どんどん若い人に各区を巡ってもらいたい」と話す。自治体同士の連携についても、「このパンフレットを機に、今後も区の垣根を越えたスタンプラリーなどのイベントを行いたい」と今後の展望について話す。

 B5版、全64ページ。価格は100円。各区の観光案内所や公共施設で販売。葛飾区内では、寅さん記念館併設の「下町や」(葛飾区柴又7)や郷土と天文の博物館(白鳥3)でも扱う。

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