新小岩駅南口のルミエール商店街(葛飾区新小岩1)の「平安堂書店」「第一書林」で4月12日、タレントのオリエンタルラジオ藤森慎吾さんと狩野英孝さんが、小説「新小岩パラダイス」(角川春樹事務所)の売り上げ対決を行った。
同小説は「第3回角川春樹小説賞」受賞作品で、新小岩を舞台にした青春小説。主人公が元ホストでありながら女性にだまされるなどの展開にちなみ、「芸能界を代表するチャラ男芸人」といわれる藤森さんと狩野さんがまちおこしキャンペーンの一環で登場した。
売り上げ対決は約15分間で、各店に分かれて藤森さんと狩野さんが同書を手売りし、より多く販売することができた勝者に「新小岩パラダイス王」の称号が与えられるもの。書店前には同書を買い求める人や見物人で黒山の人だかりができた。
当初イベントは2回行われる予定だったが、会場には商店街の通路を埋め尽くすほどの来場者が集まり、地元警察の判断で2回目が中止になるほどだった。第一書林の大熊恒太郎さんは「これだけ人が集まるとは。販売者が著者本人でもないのにすごい」と話す。
対決を終え、狩野さんは「商店街の仕事中の人も買いに集まった。中には2冊買った人もいた」と自信を見せたが、売り上げ結果は藤森さん50冊、狩野さん30冊で藤森さんの勝利。藤森さんは「サンキューでーす!」とチャラ男ぶりを披露。新小岩の女性については、「メチャメチャかわうぃーね!」と持ちネタで応じた。
同商店街では今回のイベントを記念して「パラダイスキャンペーン」を実施。商店街の指定店に同書を持参すると特典が受けられる。4月30日まで。