ファッションブランド「H&M」のアリオ亀有店(葛飾区亀有3)が4月20日、オープンした。
同ブランドは現在、世界43カ国に約2500店舗を展開し、日本では2008年、銀座に1号店を出店。アリオ亀有店が国内で18店舗目となる。
亀有では駅ホームなどの大掛かりな告知などで、地元住民を中心に話題となっている。同ブランド・ファッションPRの波多野温子さんは「都心に限らず、魅力的で足を運びやすい立地に出店している。亀有は都内ながらファミリー層も多く、交通の便がいいところが魅力」と話す。
当日は約1300人が行列を作り、最大で施設の外にまで長蛇の列ができた。早朝6時過ぎから並んだ先頭の女性は「限定品があると聞いて並んだ。もっと若い人が多く並んでいると思ったが、自分が一番で驚いた」と話していた。
11時のスタッフによるカウントダウンから始まり、日本法人代表のクリスティン・エドマンさんや、選抜されたスタッフによりテープカットが行われた。その後、オープンを待ちわびた来店客が店内になだれ込み、入口を入ってすぐの場所に設けられた特別価格商品のトップスやワンピースのラックは一瞬で黒山の人だかりに。オープン数分後からは、一時的に入店規制も行われるほどの盛況ぶりだった。
10時20分から行列に並んだ新小岩在住の後藤美香さん(29)は「まさか亀有に出店するとは思わず驚いた。子どもが小さいので、なかなか都心まで行けないので(亀有の出店は)うれしい」と歓迎する。買い物を終えた千葉県在住の木村洋子さん(34)は「夫と自分それぞれのトップスを買った。今までアリオ亀有には映画を見に来る程度だったが、今後はH&Mも利用したい」と話した。
オープンに当たり、エドマンさんは「多くの人に来てもらい感動している。特に子ども連れや中高年層の来店が多いこともうれしい。これからも普段のファッションに取り入れやすいおしゃれを提案し、『ファッションは若者だけ』という印象を変えていきたい」と抱負を語った。
営業時間10時~21時。