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柴又で日本初「シクロポリタン」運行開始―観光・福祉目的に

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 葛飾・柴又で4月27日、日本初の「シクロポリタン」の事業運転が始まった。運営はNPO法人「みらくる」(葛飾区四つ木5)。

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 シクロポリタンとは、ベトナムの自転車タクシー「シクロ」をモデルに2003年フランス・リヨンで生まれた電動補助付き三輪自転車。自動車とは異なり、二酸化炭素を排出しないエコな乗り物として環境にも配慮。ドイツ発祥の「ベロタクシー」とは異なり、車体が軽く座席が20センチメートルほど高くなるため、同法人代表の三好義仁さんは「眺めもいい」と話す。

 同事業は2台のシクロポリタンを運用し、ドライバーは三好さんをはじめ4人。乗車定員は1台に大人2人。10歳以下の子どもは安全に運行できる範囲であれば同乗できる。

 シクロポリタンの観光コースは、柴又帝釈天を出発・終着点とした2コース。15分(1,000円)コースでは「寅さん記念館」や「山本亭」などを巡る。30分(2,000円)コースでは江戸川沿いの川土手を下りて「矢切の渡し」の案内が加わる。希望があれば、金町浄水場など住宅街を巡るコースや、名所から名所へとピンポイントでの運行も行う。

 ゴールデンウイークを機に運行を開始した同事業。1日に1台あたり15人ほどが乗車。観光客だけではなく、地元の人の利用も目立ち、「わざわざ柴又帝釈天前の待機場所まで自転車で訪れ乗車した人もいた」と三好さん。

 今後の運行について三好さんは「今後、コースや時間のバリエーションを増やし、観光目的の利用から、徐々に地域の高齢者の足として、病院の送り迎えなどでも運行していきたい」とし、「地元で気軽に利用できる『足』になりたい」と抱負を語る。

 運行時間は10時~日没(季節によって異なる)。雨天荒天時運休。

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