慶園寺(葛飾区新宿5)の本堂で7月26日・27日、「TAMTAM(タムタム)クラフト展」が行われた。
寺は今年で400年の歴史を持つ寺院。本堂では5人のアーティストたちがそれぞれの作品を展示・販売し、多くの来場客でにぎわいをみせた。
展名の「タムタム」とは西アフリカの民族楽器を指す言葉。民族楽器教室を通じて知り合った生徒たちが、寺の好意で展覧会を企画した。アーティストの1人、関さんは「慶園寺の離れに住んでいることがきっかけで今回の展覧会を行うことができた。お寺という意外性のある場所で行えたことを感謝している」と話す。
5人のアーティストは、ガラス工芸・金属工芸・木工・陶芸・衣服などさまざま様々なジャンルで活躍している。銅zakka(雑貨)を扱っている山田亜衣さんは「もともとタムタムに興味があり、習い始めて銅板をたた叩くリズムが変わった。それまでは銅板に温かみを与えるのが難しかったが、音楽を学ぶことによって温かさを伝えられるようになった。」という。
同展のオープニングでは、5人による音楽セッションも披露。招待した来場者だけでなく、鳴り響く音楽に興味を持った地元の観客も集まった。アフリカの民族楽器だけでなく本堂にある木魚なども演奏に使ったオリジナルも披露。作品だけでなく音楽パフォーマンスでも観客たちを楽しませた。
5人は、「今後もこの活動を通して多くの人に作品と音楽のすばらしさを伝えていきたい」と今後に向けても意欲をみせる。