タカラトミー(葛飾区立石7)の人気キャラクター「リカちゃん」をモチーフにラッピングした車「さがほのCar(カー)」が12月7日、タカラトミー本社を訪れた。
同キャンペーンは佐賀県産いちごの「さがほのか」のPRの一環。佐賀県産イチゴの出荷量は全国7位。佐賀県農業協同組合の成平裕史さんは「年間約8000トン生産される代表的な銘柄。形が良く酸味が少ないのが特徴で、12月のクリスマスシーズンから出荷される」と話す。
リカちゃんを同商品のマスコットにしたのは6年前から。タカラトミーマーケティング室の小林忍係長は「リカちゃんの好きな食べ物は甘いもの。甘みの多いさがほのかとリカちゃんのイメージが重なり、協力する運びとなかった」という。昨年まではパッケージにオリジナルのシールを貼るなどのブランディングにリカちゃんを起用しPRした。
今年は同商品のPR強化を目指し、東京・大阪でキャンペーンキャラバンを開始。リカちゃんをモチーフにラッピングされた広報車を用意し、佐賀から32時間かけてフェリーで運んだ。車体は側面だけでなく全面と上部に大きくリカちゃんを貼り出す形となっている。
見た目がアニメキャラなどで装飾されている「痛車(いたしゃ)」に近いデザインについては、「見た目にインパクトはあるが決して痛車ではなく、リカちゃんのスイーツな世界観を表したもの。リカちゃんのかわいらしさをデザインした」(小林さん)と「スイ車」らしさ主張する。
今後は7日に有楽町の交通会館(千代田区)で行われる試食会や抽選会などのイベントに参加し、1月には大阪にも登場する予定。「イベント後は佐賀圏内で広報活動用の自動車として運用する予定。このイベントや車をきっかけに多くの人に『さがほのか』を知ってもらえれば」(成平さん)。「多くのコラボも行っているが、今後は『さがほのか』を使ったリカちゃんの商品化などもできれば面白いのでは」(小林さん)と、相互の発展を目指す。