アリオ亀有で「冬脱水」啓発イベント-インフル・ノロ流行で警鐘

イベント会場で配布された経口補水液を飲む子ども

イベント会場で配布された経口補水液を飲む子ども

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 アリオ亀有(葛飾区亀有3)サニーコートで1月22日、「感染症による冬脱水対策啓発イベント」が行われた。

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 昨年6月に結成した「教えて!『かくれ脱水』委員会」が主催する同イベントは、深刻な脱水状態の一歩手前を「かくれ脱水」と名付け、かくれ脱水に対する正しい知識と予防法を広く伝え啓発するもの。

 イベントでは、この季節に多発する感染症による脱水に注目し、セルフチェックシートの記入、保健師による感染症ケアに関する無料相談、経口補水液の配布などを行った。

 参加した足立区の30代の主婦は「子どもがいるので脱水には気をつけて生活するようにしている。子どもも水を飲みたがらないときもあるが、いろいろな工夫で水分補給を促している」と話す。

 午後には同委員会の委員長でもある兵庫医科大学小児科学の服部益治教授が「ウイルス感染時の冬脱水対策セミナー」を開きし、親子連れなど多くの参加者の前で冬脱水の危険性や予防方法などを伝えた。

 かくれ脱水の危険性について、服部教授は「夏は発汗などの作用で自覚的に水分・塩分が足りないと感じる事ができるが、冬の場合は無自覚に脱水症状が起こりやすい」と話す。また、今週からインフルエンザがピークになると予想し、「ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症の場合、熱や下痢、嘔吐(おうと)などが発生して脱水症状になる。ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症の場合、脱水症状から意識障害や呼吸困難に発展し、最悪の場合は死に至ることもある」と警鐘を鳴らす。

 水分補給に関しても、「お茶やコーヒーは控えて、カフェインの入っていないもの、少ないものを選ぶのが好ましい。カフェインは利尿作用により摂取した水分よりもより多く排出してしまうことがある」と注意を喚起する。

 インフルエンザなどの感染症の予防は「体を冷やさず体力を温存すること」とし、わずかな睡眠も効果的と説明する。「昼食後の15分や移動時間の10分程度の睡眠でも疲れをためこまなくなる。常に健康な体を維持するのが病気にならない最大の対策」と休息の重要性も訴える。

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