柴又帝釈天の門前商店街で8月15日、恒例イベント「寅さんの夕べ」が開催された。主催は柴又神明会。
毎年8月15日に行う同イベントは今年で15回目。きっかけについて同商店会の石川宏太会長は「寅さん役の渥美清さんが亡くなられてから始めたイベント。毎年寅さんに帰ってきてもらうよう、みんなで点火している」と話す。
当日は18時ごろから、参道に等間隔で置いたLEDライト約600個を点灯。多くの街路灯も消灯され、ろうそくの明かりで参道は幻想的な雰囲気に包まれた。
参道の奥にある題経寺(帝釈天)では町内の盆踊り大会も行われ、参道を浴衣で通る姿も目立った。会社帰りで柴又に住む40代女性は「お盆も仕事だったので季節を感じられなかったが、この道を通って夏の雰囲気を感じられた。柴又ではこういうイベントがあり、とても楽しい」と話していた。
LEDライトに変更したのは2年ほど前で、火を使わない安全性と明かりが消えない利便性を考慮し変更を決めた。イベントを担当した佐々木初代さんは「毎年アマチュアカメラマンや地元の人が多く集まってくれる恒例行事。このイベントでは寅さんに感謝を込めて明かりをともしている。恒例行事として多くの人に伝わってくれれば」とも。