葛飾区立鎌倉図書館(葛飾区鎌倉2、TEL 03-3650-7741)で12月7日、ワークショップ「みんなでつくる未来の図書館」が開催される。
同イベントは、インターネットが発達した情報化社会において、図書館のあり方とともに、情報の取捨選択や取り扱い方(メディアリテラシー)について、講義とワークによって行うというもの。
今回の講師は一般社団法人「学びコミュニケーション協会」(千代田区)代表理事で、元高校教師でもある内山雅人さんが担当。内山さんは現在も葛飾区に在住しており、今回のきっかけについて「区内の活動を通して図書館のスタッフと知り合うことができた。今回はメディアリテラシーについて出身地である葛飾のみんなに活用してもらうワークになってもらえれば」と話す。
内山さんは高校教師時代から学習の結果よりも過程に注目。「同じ結果であっても100時間勉強して獲得する人と10時間で獲得する人もいる。結果ばかりを求めているとその人の潜在する能力の違いが見えなくなってしまう。自分が重視しているのは、その処理の過程。今回はネットやメディアが多く存在し、どのように処理を行えばいいかメディアのリテラシーについて語りたい」と話す。
そのリテラシーについて話しながらも「氾濫するメディアの中で、図書館はどのような意味を持つのか参加者全員で考えるのが後半のワーク内容になる」(内山さん)とも。「インターネットの検索は結果をすぐに反映する反面、図書館のように偶然入ってくる情報と相違する。長い歴史の中で使われてきた図書館の存在を含め、新しい情報活用の方法を見いだすワークになれば」と目的を話す。
現在の情報化社会について、内山さんは「多くの情報が流れてきて、その全てをうのみしてしまうことがあり、情報の取捨選択を間違うこともある。正しい情報を扱うリテラシーを養うには、入ってきた情報を上手に吐き出す作業が必要。その意味ではブログやSNSなど、自分がそしゃくできるメディアを持ち、繰り返し情報に向き合っていくことが必要となる」と今後のメディア時代の向き合い方を話した。
イベントは13時から。先着80人で当日受け付けのみ。