堀切水辺公園(葛飾区堀切1)で1月18日、「第6回堀切大凧(だこ)揚げ大会」が開催された。主催は堀切自治町会連合会、堀切大凧揚げ大会実行委員会、葛飾区、葛飾区教育委員会。
同大会は区立堀切中学校の同窓生を中心に2009年から始まり、今回で6回目。当日は天候にも恵まれ、会場には同校生徒約270人のほか、地元住人など多くの来場者が集まった。
開催のきっかけについて実行委員会会長の一杉昌宏さんは「生徒たちにたこ揚げの魅力を伝えるのはもちろん、中学生活の良い思い出になれば」と話し、「大人になったら、地元愛を深めに大会に戻ってきてほしい」とも。同校ではこの大会を前に、実行委員会の指導の下、骨組み作りから和紙に絵を描く大だこの制作を行い、たこの揚げ方や原理なども授業で学んだ。
同大会には「白根大たこ合戦」で有名な新潟市南区白根地区も協力。たこ揚げのノウハウ提供のほか、大だこの貸し出しや制作指導なども行った。新潟市南区の区長・八木弘さんも会場を訪れ、「たこ揚げは技術よりも心持ち。日本人の伝統文化であるたこ揚げが各地で継承されることはうれしい」と喜びを表す。白根地区からは、物産販売やきのこ汁・焼きそばなどの模擬店の出店もあり、大会のにぎわいに一役買った。
芝生が続く会場では12畳や24畳の大だこに加え、六角形のたこなど13種の大だこを用意。白根のスタッフの合図を元に中学生が縄を手に走り、たこ揚げに熱中した。12畳のたこを揚げた同校3年生の生徒は「1年生からイベントに参加していて今年で最後と思うと寂しい気持ちもある。卒業しても大会に顔を出したい」と声をそろえる。
今後について、「回を重ねることで葛飾の風物詩となり、参加した人がこの大だこ揚げで堀切に夢と誇りを感じてもらえれば」と一杉さん。