昨年12月に発足した東京都社会人リーグに所属「南葛SC」が後援会を開設し、現在メンバーを募集している。
同クラブは2012年に「葛飾ヴィドアード」として葛飾初の社会人リーグ参加のサッカーチームとして発足。翌年12月には後援会長に漫画「キャプテン翼」の作者である高橋陽一さんが就任。就任の際に旧来の名前を改め漫画の中に出てくる「南葛SC」の名称を採用した。
同クラブを運営するNPO法人「国際サッカー普及育成会」理事長の及川達也さんは「地元地域の発展のためにも、ぜひともJリーグを目指すサッカーチームが必要だった。建築士・会社員・コンサルタントなどさまざまなチームが、現在の後援会や同クラブの運営メンバーが手弁当で参加している。メンバーだけでなく多くの人と一緒に応援できるチームづくりを行いたい」と話す。
現在は東京都社会人リーグ3部に所属する同チーム。昨年12月には、修徳高校(葛飾区青戸8)で38年サッカー部監督を務め、同校を東東京地域のサッカー強豪校に成長させた向笠実監督を総監督として迎えた。向笠監督は「今所属する選手たちは才能があるが長所を伸ばす部分については未知数。自分の培った経験を生かして、彼らの長所を引き伸ばし、目標であるJ3昇格への足掛かりを作り、長く世話になった地域に貢献した」と話す。
同クラブは現在、サポートメンバーを募集している。サポートメンバーに登録すると、クラブ内イベントの優先招待や、同チームのユニホームを模したオリジナルTシャツ進呈のほか、先着300人には同クラブ会員証の発行とともに、高橋さん手書きによるサイン色紙もプレゼントされる。
今回のサイン色紙について、高橋さんは「Jリーグ発足時から東東京にはプロチームがなく、いつかは葛飾にJリーグチームができ、それをみんなで応援するのが自分の長年の夢の一つ」と話す。一方、300枚の大量のサイン色紙については、「大変かと思うが、ファンのみんなに愛されるクラブを作るためなら自分も極力協力していきたい。これからも積極的に会議やイベントに参加し、東京を代表するプロサッカーチームに育っていってほしい」と期待を込める。
後援会の募集はホームページにて受け付ける。入会金は5,000円。年会費は1万500円。