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葛飾区男女平等推進センター(葛飾区立石5)で3月1日・2日、「パルフェスタ2014~大震災から3年~つなげよう未来へ いのちのネットワーク」が開催される。主催は同実行委員会と葛飾区。
同館を利用し区内で活動するグループの発表の機会として、開館した1989年から毎年開いている同イベント。パルフェスタの名称になってから11回目を数え、区民に広く「人権」「男女平等」を訴え、メンバーの裾野を広げる目的で行われている。
今回のテーマは「防災」。同イベントが東日本大震災の起きた3月11日の近くに開催されることと、今年は被災から3年という区切りであることから、風化させない目的で取り上げた。
震災時、避難所での着替えや授乳スペースの無さが問題になったことなどをはじめ、何においても男性の視点だけでなく女性の視点も必要であることを訴え、同時に日頃から地域のネットワーク強化を図ることを提案する。
目玉企画として「女性が撮った東日本大震災」と題するドキュメンタリー映画も上映。1本は、葛飾区出身で現在ロイターの報道記者として活躍する米ニューヨーク在住の我謝(がしゃ)京子さんがメガホンを取った「311:ここに生きる-In The Moment-」。震災に直面し避難所で生活する女性たちが、自分たちにできることは何か、という視点で協力し、前向きに生きる姿が収められている。上映当日は我謝さんの講演も予定。
もう一本の「きょうを守る」を監督した菅野結花さんは岩手県陸前高田市出身で、自身も被災者。震災当時大学生だったことから、若い目でふるさとを記録し、母親や同級生へのインタビューを通じて被災者の生の声をまとめている。
企画を担当した同施設の田中美紗子さんは「このイベントで女性と防災、全ての人の人権が尊重される社会、地域とのつながりについて、見て・聞いて・考えてもらえる機会になれば」と来場を呼び掛ける。両日、チャリティーマッサージや近隣小学校のクラブによる音楽演奏なども行われる。
開催時間は、1日=9時45分~16時、2日=10時~15時。上映時間は、「311:ここに生きる-In The Moment-」=1日13時~15時、「きょうを守る」=2日10時30分~12時。いずれも入場無料。