タカラトミー(葛飾区立石7)は6月より、次世代エンターテインメントロボット「OMNIBOT(オムニボット)」シリーズの新作の販売を始めた。
1961(昭和36)年に発売した「ミスターマーキュリー」以降、時代に適したロボットを展開する同社。「ロボットと共に暮らす生活」をコンセプトにした同シリーズは1984(同59)年に発売した。ネーミングは「全能」を意味する「omnipotent」とロボットを掛け合わせた造語。ニュートイ事業部の富永翼さんは「前回のオムニボットシリーズが発売されてから30年ほど立っているので、今おもちゃメーカーだからこそできる、家族と近い、遊び心のある生活を提案するロボットを発売した」と話す。
2種類を用意し、どちらも海外メーカーの協力により開発・発売。第1弾として6月21日に発売された「Hello! Mip(ハローミップ)」は、手のひらをかざすジェスチャーで操作する自立2輪走行のロボット。「倒立振子センサー」を搭載し2輪で自立することはもちろん、缶入り飲料など物を持たせてその重さを認識し、自力でバランスを取ることができる。Bluetoothも搭載されているため、専用アプリでスマートフォンやタブレットなどの携帯端末での操作も可能。
7月26日発売予定の「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」は小型犬ロボット。音声認識機能を搭載し、15以上の英語と30以上の日本語を理解し反応する。目の液晶がハートマークや眠そうなうつろな目になるなど、表情豊かな感情を表現。「赤外線センサー」も搭載し、目の前の対象物の動きを捉え、前を歩く人の後をついていったり転がるボールを追いかけたりもする。「日本おもちゃ大賞2014」では、障がいの有無に関わらず子どもが共に遊ぶことができる「共遊玩具部門」で大賞を受賞している。
富永さんは「それぞれいろんなことができるので、家族間のコミュニケーションをより円滑にし、楽しさや笑顔をつくるものとして家に置いてほしい」と話す。
価格はそれぞれ1万5,000円。全国の量販店などで販売する。