金町の酒販店「SAKEOH 酒逢(さけおう)」(葛飾区金町3、TEL 03-5876-6595)で9月13日~15日、「敬老の日ギフト試飲会」が開かれる。
店主の松本公輔さんは「日本酒や焼酎はギフトとして適した商材。しかし、選びやすくそつのないビールなどに落ち着いてしまう傾向がある」と話す。同店では、「日本酒や焼酎を愛飲する人に喜ばれる『外さない』酒をそろえる」という。
今回の試飲会では、贈る人・贈られる人がそろって参加する場合、贈られる人の参加料は無料となる。「この試飲会に家族で、『贈られる人』と一緒に参加することも敬老の日のギフトと思ってもらえれば」と松本さん。もちろん「贈る人」のみでの参加も可能。
同試飲会にはサブテーマも。戦後から1970年代初頭まで「酒」といえば、水で薄め、大量の醸造アルコールと糖分を添加した「三倍醸造酒」が主流。そのため、現在「贈られる人」の対象となる高齢者が酒を飲み始めた当時は添加物が多い酒が当たり前だったと予想。「日本酒=おいしくない酒、次の日に残る酒という印象を抱く高齢者が多いのでは」と松本さん。そのため、高齢者に「日本酒はおいしいお酒」とあらためて知ってもらいたいという思いも企画に込める。
当日は25種類の酒を提供予定。女性高齢者向けにイチゴやナシなどを使った果実酒も取りそろえる。一番の目玉は、芋焼酎を瓶で15年熟成させた本格焼酎「蔵の師魂」。味わいは焼酎の角がとれて、まろやかな少し苦味のあるブドウ果汁を彷彿(ほうふつ)とさせるという。日本酒では人気急上昇中の「作(ざく) 雅乃智 中取り」という、日本酒の搾りの過程で一番落ち着いた、おいしいとされている中間部分のみを抽出した酒も登場する。
松本さんは「高齢者と一緒の方も、単純に日本酒を楽しみたい方も含め、どんな方でも参加してほしい。そして人生の大先輩に今の日本酒のおいしさに気付いてもらえれば」と話す。
開催時間は13時~17時。参加料は500円。詳しくはホームページで確認できる。