高田紙器、ユニークギフト箱で「TASK大賞」受賞-オリジナル開発に注力

大賞を受賞した「イワトビペンギンバクダンギフト箱」と「ポップアップ名刺」を前に笑顔の高田社長。

大賞を受賞した「イワトビペンギンバクダンギフト箱」と「ポップアップ名刺」を前に笑顔の高田社長。

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 高田紙器(葛飾区堀切3、TEL 03-3693-2181)が1月22日、台東・荒川・墨田・葛飾の4区が主催する「TASKものづくり大賞」の共同開発部門大賞を受賞した。

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 同賞は4区の頭文字をそれぞれとったもので、培われてきたものづくりの熟練技術や高度な技能と、生活デザイン力や協働力を結集して、快適・安心の東京生活を提案する新たな商品を開発した企業・団体を表彰するもの。今回で3回目となる同賞は計86点の応募があった。

 今回の受賞商品は、箱を開けると折り畳まれたイワトビペンギンが出てくる「イワトビペンギンバクダンギフト箱」。同社が培った繊細な紙器技術とユニークなデザインが評価された。

 同社は1929(昭和4)年に創業した紙器メーカー。主に製菓メーカーや百貨店、化粧品メーカーのパッケージ製作・デザインなどを手掛けている。四代目となる高田照和社長は「従来までは大手企業や代理店の請負の作業が多かった。社長に就任する前から、技術とデザインを生かしたパッケージを作り、下請けだけではないバランスの取れた会社づくりを目指した」と話す。創業当時はほぼ下請けの案件だったが、現在では4割が直接受注に変化している。

 他社では大量生産できない特殊技術を保有する同社は、多くのメーカーからの発注を受けているのも特徴。その理由について、「長年培ってきた技術を持つ職人と、若い世代のアイデアが合致している部分がうまく生かせている」(同)と自社の強みを語る。

 同社ではそほのか、ポップアップ名刺なども開発。「中小企業の社長が得意先に名刺を渡すのは月に10枚あればいいくらい。そのチャンスを最大限生かせるようなアイテムを開発したかった」(同)との思いから、印象の強い「企業の顔」になり得る名刺を開発した。

 今後について、同社長は「もっと多くのユニークで便利な商品を開発していきたい。『紙と言えば高田』と言われるような下町発の企業に成長させていきたい。今回の賞を通じて、もっと技術力のある下町の産業が活性化してくれれば」(同)と波及効果に期待を寄せる。

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