葛飾区水元の「カナック企画」(葛飾区水元1)が企画開発した「鉄道ヘルメット」が、3月31日の以来、人気を博している。
「車載AV機器取付けキット」で、国内シェア7割近くを維持している同社。2010年には、その開発力・製品力で、葛飾ブランド「葛飾町工場物語」にも認定されている。同時に、セールスプロモーション部門を持ち、個性的な商品の企画開発も行っている。その一つが、今回発売された「鉄道ヘルメット」。3歳から8歳の子どもを対象とした商品で、子どもに人気の新幹線がモチーフとなっている。ラインアップは、「E7系かがやき」「E5系はやぶさ」「E6系こまち」の3種。車体カラーを流線型のヘルメット全体に施し、両サイドに新幹線車両のイラストを。後部には、平仮名で大きく、車両名を入れた。
開発の経緯について、同社畠中威一郎さんは「同社の人気商品、シリコン製の『鉄道USBメモリ』がきっかけ」という。同社では、自由な形を作れるシリコン製USBメモリをノベルティグッズとして提案している。その中で、代表が鉄道好きだった事から、電車をモチーフにした商品を開発。それが人気商品となり、鉄道市場に注目したという。鉄道シリーズ第2弾として、「鉄道傘」を発売。続いて第3弾として開発されたのが、同ヘルメット。
「自転車の事故を減らすためにも、子どもたちが喜んでかぶるヘルメットにしたい。そこで、子どもたちに人気の新幹線をモチーフに選んだ」と畠中さん。今年3月14日に長野-金沢間が開通した「北陸新幹線 E7系かがやき」など、話題性やヘルメットとしてのカラーリングも意識した。ヘルメットは、安全基準であるSG規格適合品。サイズはダイヤル式アジャスターで、頭囲50~56センチまで調節可能。入園祝いに、「自分の自転車」デビューにと、買って行く人が多いという。反響がよく発売から1週間ですでに品薄状態だという。
価格は3,500円(税別)。ヨドバシカメラや、家電量販店、鉄道模型店、書店、同社オンラインストアなどで販売。