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パーキンソン病で断筆して5年 葛飾在住の似顔絵師が今思うこと

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パーキンソン病で断筆して5年 葛飾在住の似顔絵師が今思うこと

似顔絵師の菅野さん

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 葛飾区鎌倉1丁目在住の似顔絵師、菅野(すがの)武志さん(79)が5年前にパーキンソン病を患って以来、絵を描いていない。

経営するコインランドリーを埋め尽くす似顔絵

 菅野さんは約20年以上前から、自ら経営するコインランドリーの壁に趣味として描いた有名人の似顔絵を貼り出し話題を集めてきた。「メレンゲの気持ち」「王様のブランチ」「クイズ・ミリオネア」「出没!アド街ック天国」など数々のテレビ番組にも出演。2001年、「アド街」の「葛飾・柴又」の回では初代司会者の故・愛川欽也さんに似顔絵をプレゼントしたこともあったという。区内にある4店舗は観光名所として店内を撮影しに来る人が少なくない。

 だが2010年、パーキンソン病を発症。両方の手足が震え出し、似顔絵が描けないどころか、日常生活もままならなくなった。「兆候はまったく無かった。最初は戸惑ったが、気持ちを整理するより症状が悪化するスピードの方が速かった」。

 それまでは、区内にあるホールで個展を開いてきたほか、ボランティアイベントに出向いて無料で似顔絵を描いたり、一般から「自分を描いてくれ」と頼まれたりすることもあったという菅野さん。

 似顔絵が描けなくなったことについて聞いてみると菅野さんは大きくため息をつき、「もう未練はない」と一言。発症する3年前の2007年、目標としていた枚数1000枚を達成したことで、すでに区切りがついていたのだという。

 菅野さんには今、新たな楽しみがある。1年前から週3回通っている近くのデイサービス施設で大好きな演歌を歌うことだ。十八番は村田英雄の「無法松の一生」。「同じように通っている仲間がみんな聞いてくれて、『良かった』と言ってくれるのがうれしい」。希望する人には、さまざまな歌を自ら吹き込んだカセットテープを手渡している。

 とはいえ、コインランドリーに貼ってある似顔絵の数々は今も、菅野さんの歩んできた人生の宝物として輝いている。店内を見回し、「高く売れないものかね」と大いに笑う菅野さんだった。

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