亀有リリオパーク(葛飾区亀有3)で11月7日、「第9回両さんベーゴマ大会」が開かれた。主催は亀有地区商店街協議会。
亀有を盛り上げようと企画したイベント「両さんまつり」の一環として行われた同大会。
大会参加者にはこの日、「こち亀」と彫られた大会ベーゴマとエントリーのネームプレートが配布された。会場では、初めてベーゴマを扱う人を考慮し、ベーゴマの巻き方から投げ方までを教えるスタッフを各床に配置し、初心者や親子連れが熱心に指導を受ける光景が見られた。
開会式前には、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所(以下こち亀)」の両津勘吉と秋本・カトリーヌ・麗子も登場。会場を回りながら参加者と触れ合った。
12時からの開会式には、「こち亀」の原作者秋本治さんも駆け付け、「漫画でも両さんが子どものときに遊んでいるが、会場に来てみてベーゴマは子どもが持って振り回す姿が似合うなと思った。ずっと続けてほしい」とあいさつした。
大会は中学生以上の大人の部と、子どもの部で行われ、試合は「あ」から「こ」の10ブロックごとに予選を行い勝ち上がった4人がステージの上で決勝戦を行った。会場内は、ベーゴマを投げる時の「チッチのチ」の掛け声が響き渡り、勝敗があっさり決まることもあれば、なかなか決まらない試合もあり、の来場者が一喜一憂しながら見守っていた。用意した500個のベーゴマはほぼなくなり、老若男女が一つになって楽しめるイベントとなった。
4年前から毎年、浦安市から参加しているという加藤さんは「優勝して特製ベーゴマが欲しかった」と悔しさをにじませつつも、「このようなイベントを通じて子どもたちにはもっと外で遊んでほしい」と笑顔を見せていた。