新小岩中学校(葛飾区西新小岩2)で2月17日、元・サッカー日本代表選手で現・JリーグFC岐阜監督のラモス瑠偉さんによる講演会がひらか行われた。
同校は東京都のオリンピック・パラリンピック教育推進校に指定されており、海外へ向けた日本の文化伝承やスポーツ振興に取り組む過程で、スポーツ選手などの講師派遣事業を企画する菅公学生服(岡山県岡山市)へ講師派遣を5年前から依頼して現実に至った。
同事業はトップアスリートとの直接交流を通して、スポーツの興味や関心を高めること、夢や理想の目標を抱き、達成に向けて努力することのきっかけ作りを目標とするもの。
当日、同校の体育館には同校の1~3年生以外に、隣接する松上小学校の6年生と児童たちの保護者が集まり、熱心にラモスさんの話に耳を傾けた。
ラモスさんは「サッカー引退後、すぐに仕事が来るわけではなく大変だった」との体験談を話し、生徒たちからの質疑応答には明るい表情で談笑を交えつつ、丁寧に回答。質問した児童たちへサイン色紙やカードを贈ったほか、写真撮影にも応じた。
「ブラジルと日本ではどちらが好きか」という児童からの問いに対し、ラモスさんは「日本」と即答し、「日本が好きでたまらない、日本で国籍取得したことを誇りに思っている。でも故郷も忘れられないよ」と話していた。
講演の最後に、ラモスさんから「ブレない気持ち」「相談をする」「我慢」「目標を立てる」「勉強をする」「助け合う」「親孝行を考える」との言葉を児童たちに送った。
これを受けた児童代表は「強い心や親孝行、努力することを意識して生活していく。すてきな時間をありがとうございました」とあいさつをした。