新小岩五丁目公園（葛飾区西新小岩5）で4月9日、公園完成記念式典が行われた。公園の愛称は「モンチッチ公園」。

モンチッチ公園完成記念式典の記念撮影

　モンチッチとは1974（和暦）年に誕生し、現在もお年寄りから子どもまで広く愛されているセキグチ（葛飾区西新小岩5）のオリジナルキャラクター。フランス語の「私の」という意味の「モン」に「小さくかわいいもの」という意味の「プチ」で「モンプチ」。いつもおしゃぶりをチュウチュウと吸っていることから「モンチッチ」と名付けたという。

　同社は2010年に本社の隣にあった工場跡地を地域のために活用することを希望し、2011年に同区が土地を購入。土地の活用について地元町会などと協議する中で「モンチッチ」の名前を冠した公園の設置を希望する声が上がり、同社協力の下、地域の防災拠点としての役割を持つ公園として整備された。愛称が指す通り、園内には入り口のタイル、看板、遊具の一部などにモンチッチが使われているのが特徴。

　自身の「家族」としてのモンチッチを手に持ったファンも集まったセレモニーで、同社の関口晃市会長は「モンチッチは私たちの子ども。西新小岩の町民の一人として、公園に子どもの名前が付くのはとてもうれしく、誇りに思う」と喜びを話した。

　青木克徳葛飾区長は「地域の方々全ての力で新小岩を代表する公園として完成した。防災拠点としての機能も兼ね備えているので、日頃の訓練にも活用してほしい」と祝辞を贈った。

　セレモニー終了後、開園を心待ちにしていた子どもたちの笑顔が園内にあふれる中、モンチッチくん、モンチッチちゃんも一緒に喜びを分かち合った。