葛飾区立一之台中学校(葛飾区西亀4)で5月1日、全校生徒約250人を対象とした金町自動車教習所による出張交通安全教室が行われた。
同教習所は、地域活動の一環として近隣の高校を回り、希望する学校があれば無料で交通安全教室を開く活動を続けているが、中学校で行われるのは同校が初。
当日は同校の体育館で自転車の交通ルールとマナーについて、自転車シミュレーターを使った実地と、同教習所の指導員による講義が行われた。
講義を終えた、同教習所の亀屋正樹さんは「想像以上に自転車シミュレーターが盛り上がってくれて驚いた。交通安全教室というと、堅苦しいイメージがあるので、ゲーム感覚で行えるのが児童に受け入れられたのかも」と話すとともに、「自転車は誰でも気軽に乗れる半面、道路を走ることで交通事故のリスクも高まるので、特に道路を走るには最低限のルールを知ってほしい」とも。
初の中学校での講義に亀屋さんは「年齢が下がるほど、『法令』や『車道』という難しい言葉になじみが無いということを強く感じた。どうしても知ってもらいたい言葉ではあるが、もっとかみ砕いた、分かりやすい言葉を使えるように工夫していきたい」とも。
亀屋さんは「通年、地元高校で行っていたことが、今回は中学校でも実施してほしいという声があり、本当にありがたい。こうした活動を、特に事故の多いと統計の出ている小学生を対象にも行うことで、一つでも多くの交通事故を減らしたい」と意欲を見せる。