亀有駅南口前にある「亀有リリオ商店会」（葛飾区亀有3）は、4月10～12日の3日間「リリオ商店会感謝セール」を開催する。

　同セールは1996年（平成8年）に南口再開発事業の一環として登場したリリオ館の完成日にちなんだもの。同商店会は現在、リリオ壱番館・弐番館・参番館・リリオ館を中心に50店以上の加盟店が連なり、今回は約40店舗が同セールに参加している。

　同セールでは各店舗で抽選券を配布し、くじ引きを行うことができる。抽選は全てはずれなしで、100円商品券、500円商品券のほかに特賞はディズニーリゾートフリーパス券を10組、1等賞は5月2日に行われる「リリオ寄席」のペア参加券が当たる。

　同寄席はリリオのイベントとして毎年開催され今年で9年目。同商店会会長の石岡子介さんは「高齢の来客者でも楽しめるよう、毎年様々な落語家にお願いしている。今回はリリオ寄席は柳家小三治さんが登場する。普段は落語を生で聞いていない人には、ぜひプロの技を味わってほしい」と話す。

　また同イベントでは現在給付が開始されている定額給付金にちなんで11日から先着100名で、同商店会の商品券12,000円分を10,000円で購入できるイベントも行っている。同商店会で「中華工房和」を営む安達さんは「リリオ商店街は飲食店だけでな日常に必要なものも多く取り扱うお店が多い。この不景気に少しでも来客者が増えれば」と狙いを話す。

　同商店会は再開発事業前に駅前で商店を営んでいた人も多く、再開発や街の発展に取り組んできた人が多い。その先頭に立って活性化を進めてきた石岡会長は「リリオの建設だけでなく、アリオなどの複合施設ができ、高齢者が多い街から若者が動いてきた。（自身のフルーツ店の）店前で来客を見ていると3倍くらいに増えてきた気がする。こういう活性化を区・商店・住民が一丸となってやっていくことで、より街は発展していく。まずは不景気と言われていても商店が頑張らないと」と長年下町を支えてきた商売人の顔をのぞかせた。