亀有の印鑑専門店が定額給付金キャンペーン-実印を12,000円で

実印のと一緒にうつる横丁堂印房の安藤さん。後ろにうつるのは開業当時から使っている特性の作業台。

実印のと一緒にうつる横丁堂印房の安藤さん。後ろにうつるのは開業当時から使っている特性の作業台。

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 葛飾区で3月17日から始まった定額給付金の発送開始を受け、亀有の印鑑専門店「横丁堂印房」(葛飾区亀有3、TEL 03-3601-2526)が定額給付金キャンペーンを開始した。

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 同店は給付される金額にちなんで、ツゲ材の実印を12,000円で販売するもの。

 同店の印鑑は店主の安藤正男さん(65)が手彫りで作る。手彫りと印刷彫りの違いについて、安藤さんは「すべてがオリジナルで一生もの。印刷彫りと異なって使っていくほどに愛着がわく」と話す。

 幼少のころの事故が原因で右手首を失い、15歳から印鑑づくり一筋の安藤さんは、今年で50年を迎える。今まで作ってきた印鑑の数は「数え切れないくらい」(同)で、有名タレントも実印も作ったこともあるほど。「最近になって印鑑を作るのが飽きてきた気がする」と笑いながら、自分の商売について「多くの利用客が喜んで持って行ってくれる。出産や就職の人生の節目に立ち会えるのは、何よりもうれしいこと」と話す。

 ハンディキャップを気にせず、日曜日には野球で汗を流すなどポジティブに活動する安藤さんは、常に前向きでいられる理由を「ほれること」と話す。「仕事・地域・女房にほれることで、常に元気をもらうことができる。この3つが充実していれば、毎日が楽しくできる。定額給付金の企画も、地域を元気にしたいと思うひとつのきっかけ。まずは自分から元気にして不景気を乗り越えたい」と前向きな姿勢をみせる。

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