葛飾区、定額給付金の申請書を送付開始へ-街の反応は「使い切るべき」

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葛飾区は定額給付金関連法案が3月4日に可決されたことを受け、同17日から給付に必要な申請書の送付を開始する。

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 給付金の申請書の発送は自治体によって対応時期がさまざまで、どの自治体も早期の申請書の送付を目指しているが、世帯数や手続きの問題などがあり、めどが立っていない自治体も多い。

 葛飾区では昨年12月から定額給付金室を設置し、早期の給付を目指してきた。今月10日には専用のコールセンターを開設し、区民の相談にも対応。同12日には1日300本の問い合わせがあり、区民の関心も高まっている。

 同区定額給付金室の鈴木さんは「申請書が区に到着してから約3週間程度で給付金の振り込みを行えるようにしたい。現在は対応をしていないが、現金給付の方法も今後検討していきたい」と高齢者が多い区ならではのサービスも検討している。

 今回の給付金について、亀有経済新聞では亀有で商店を営む3人にインタビューを行った。給付金について、どの店舗も「使い切り、街の経済を活性化につながれば」と話し、「カフェグリルバク」マスターの島田さんは「給付金を見込んで家族旅行の申し込みを行っているところ。給付金を旅費の足しにしたい」と早くも計画を立てている。

 亀有の印鑑専門店「横丁堂印房」主人の安藤さんは「定額給付金で何かサービスができないものか検討している。地域でお金を使うことによって街が潤い、不景気を打破できるのでは」と店舗独自のイベントを計画する。

 また30年間亀有でうなぎ料理を提供している「割烹川亀」店主の仲林さんは、不景気について「10年前の不景気もバブル景気も、同じ商品で商売してきた。自動車販売の台数や株価のような数値は悪くなっても、ここでは大きく変動することはない。この時代だからこそまじめで健全な商売が問われるのでは。今だからこそ、定額給付金を使って地域を見直すいい機会なのでは」と話す。

給付金に関する問い合わせは、定額給付金コールセンター(TEL 03-6302-8192、8時~21時)。6月9日まで、土曜・日曜問わず対応する。

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