京成電鉄は4月9日、葛飾区内の駅利用者らから寄せられた、新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者らに感謝の気持ちを伝えるメッセージを区内の医療機関と保健所に贈った。
企画は京成高砂駅の駅員の発案によるもので、葛飾区内の青砥駅、京成立石駅、京成金町駅、京成高砂駅の4駅に約1カ月間、感謝の気持ちを誰でも書けるメッセージボードや寄せ書きができるノートを設置。
青砥駅の小川悠太駅長は「コロナの対応に当たっている方々に少しでも感謝の気持ちを届けたいと思い設置に至った。駅利用者の皆さまに温かいメッセージをお寄せいただければ」と呼び掛けた。その結果、4駅で600筆のメッセージが集まった。
この日、京成電鉄の駅員らは平成立石病院と東京慈恵会医科大学葛飾医療センター、葛飾区保健所を訪問し、メッセージボードと寄せ書き用のノートを贈呈した。区保健所にメッセージが寄せられたのは初めて。
メッセージには「一人でも感染者を増やさないように私たちも頑張ります。本当にありがとう。お疲れさまです!!」「日夜コロナウイルス対応ありがとうございます。大変な時ですが共に頑張りましょう」など、温かい言葉が書かれていた。
メッセージを受け取った平成立石病院看護部長の高橋素子さんは「このような温かいメッセージは職員の励みになる。何をやっても駄目なんじゃないかと落ち込むこともあったが、また頑張ろうという気持ちになった」と話す。同院では正面玄関と職員食堂入り口に飾る予定だという。
小川駅長は「まだコロナの収束が見えない状況だが、業務の間などに見ていただいて少しでも励みにしてもらえたら」と思いを語った。