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葛飾の「よせもの」職人がインテリアジュエリー制作 コロナ禍で新ジャンル提案

よせものアクセサリー工房「アトリエ・エイト」2代目の高橋正明さん

よせものアクセサリー工房「アトリエ・エイト」2代目の高橋正明さん

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 葛飾区にある、よせものアクセサリー工房「アトリエ・エイト」(葛飾区堀切1)が4月29日、インテリアジュエリーの新商品「真鍮(ちゅう)のtree」を発表し、同時にクラウドファンディングを始めた。

インテリアジュエリー「真鍮(ちゅう)のtree」

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 同社は前身のエイトタカハシ時代から、ジュエリー装飾技術である「よせもの技術」を専門に取り扱っている工房で、1972(昭和47)年創業。現在は2代目の高橋正明さんを中心に、家族4人で制作に取り組んでいる。

 よせもの技術は、ジュエリー同士を真ちゅうなどの金属でつなぎ合わせる技術で、ネックレスや王冠などに使用されることが多い。素材はクリスタルガラスや真ちゅうがメインで、その軽量さが特徴。一時期は世界的なクリスタルメーカーとの提携やミスコンテストのティアラ制作なども行っていた。

 今回の新商品の開発について、高橋さんは「素材がダイヤなどの高級素材を使うことが少なく、外出に着飾るアクセサリーの需要が減ってきた。都心で取り扱う百貨店も営業自粛で販売数が減り、着飾るジュエリーではない新しい方向性を模索していた」と話す。

 今回発表した「真鍮(ちゅう)のtree」は夏・秋・冬の3シーズンの樹木「ケヤキ」「カエデ」「モミの木」をイメージしたオブジェで、木の幹と枝は真ちゅうで制作し、実の部分はクリスタルガラスを使用。大きさは、スモール(35ミリ程度)、ミディアム(50ミリ程度)、ラージ(70ミリ程度)の3種を用意している。

 今回の商品を作った理由について、「昨年の新型コロナウイルス感染症の影響で自宅や屋内にいることが多くなった。リビングやキッチン、仕事机の周辺に設置してもらい、やすらいでほしいと考えた。よせものは外出用のジュエリーとしての認識が高いが、新しいジャンルとして提案したかった」と話す。

 よせもの職人のほか、専門学校の講師としても活躍する高橋さん。今後について、「継承者の少ないこのジャンルの間口を広げ、後継者の育成も行っていきたい。今回の新商品のクラウドファンディングも、よせものを知ってもらうための企画。よせものを多くの人に知ってもらえれば」と話す。

 クラウドファンディングは目標額を達成しているが、5月31日まで継続中。

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