地域支援団体「えまいまキッズカフェ」(葛飾区亀有4)で4月29日、ラーメン専門店「一風堂」のラーメン約180食が無料で提供された。
「えまいまキッズカフェ」では2020年3月、困窮家庭向けに食材提供を始め、同年11月から月1回程度のペースで子ども食堂を開催し活動している。
今回のラーメンの提供は、一風堂を経営する「力の源ホールディングス」(福岡県福岡市)の協力によるもので、同社はこれまでも学校でラーメン作りのワークショップを行うなど食育活動に力を入れてきた。子ども食堂での提供は今年4月中旬ごろに始め、都内では葛飾が初めてとなる。
この日は亀有4丁目会館(亀有4)で、3月末に同社が新調したフードトラック内のキッチンで作られたラーメンを振る舞った。緊急事態宣言下での開催となったため、生麺ではなくテークアウト専用の麺に変更し提供。希望した子どもたちや家族らがラーメンを味わった。
家族で訪れた区内の小学3年生の女児は「スープがとてもおいしかった」と笑顔に。児童の父親も「(緊急事態宣言で)連休中も遠出できないと思っていたので、近所でこのように家族で楽しめる活動をしていただきありがたい」と話していた。
同社広報担当者は「コロナ禍で遠出も難しく、気分が落ち込む子どもたちを元気にしたいと思っていた。これをきっかけに地域のつながりを強くする一助になれば」と話す。フードトラックは今後も関東圏を中心に、各地で子ども食堂としての活動を続ける予定だという。