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葛飾の中学校で「南極教室」 昭和基地とライブ中継

南極・昭和基地とリアルテイムで交信「南極教室」

南極・昭和基地とリアルテイムで交信「南極教室」

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 葛飾区立堀切中学校(葛飾区堀切1)で4月30日、「南極教室」が行われた。

南極地域観測隊員に質問をする生徒

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 授業では、南極の昭和基地と同中学校を衛星回線で結び、2年生約70人と南極地域観測隊副隊長兼越冬隊長の阿保(あぼ)敏弘さんらがリアルタイムで交信した。

 同教室は全国の小中学校と昭和基地を結び、南極観測の現状を伝え、南極を通じて子どもたちに地球や宇宙について考えてもらうことを目的に、隊員とゆかりのある学校で開いている。

 同中2年の学年主任、小泉真理子さんは「昨年は入学式や遠足、体育祭、文化祭などのイベントがほとんど開けず、何か一つでも思い出を、と考えていたところ、大学時代の同級生である阿保さんが南極に行くこととライブ中継のことを知り、学校で話し合い応募した」と、きっかけについて話す。

 ライブ中継では、南極昭和基地までの経路の紹介や、昭和基地内部の紹介動画、南極の環境や地球温暖化などについて阿保さんが解説し、生徒からの質問にも答えた。

 阿保さんは濡れタオルを振って凍らせたり、シャボン玉を飛ばす実験も行ったが、この日は凍らず「普段マイナス20度ぐらいなら凍るが、今日の現地の気温はマイナス12.1度」と話した。

 参加した2年2組の野田悠太さんは「日本との時差や環境の違いについて触れることができてとても有意義な時間だった。南極大陸全部が氷だと思っていたが、下に地面があったことや昔から少しずつ形を失っていることに驚いた」と話していた。

 小泉さんは「事前に南極について調べる課題を行い、興味を持ってイベント当日を楽しみにしている生徒が何人もいて、開催できて良かった。今回のイベントはオンライン会議システムだから実現できた。心配なくできて、ありがたかった」と笑みを見せる。

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