葛飾区立石中学校(葛飾区立石6)は7月8日、3年生を対象にNPO法人「キーパーソン21」(神奈川県川崎市)が提供するキャリア教育プログラム「すきなものビンゴ&お仕事マップ」を実施した。
キャリア教育プログラム「すきなものビンゴ&お仕事マップ」の様子
同校では例年1年時に地域の人の協力などで職業人から話を聞く授業を行い、2年時には実際に地域のさまざまな職場で職業体験をする活動を行ってきたが、コロナ禍で昨年度の職場体験も中止となり、苦慮していた同校がキャリア教育授業として同プログラムを採用した。
同プログラムは、「自分の好きなものを知る」「自分と他者との違いを認め合う」「世の中とのつながりに気付く」の3つを狙いとして開発されたもの。
この日、体育館ではクラスごとに授業を行い、4~5人ずつの班に分かれて自己のキャリア形成について主体的に学べるきっかけとなる同プログラムを体験。ビンゴのようなゲーム形式で行われるため子どもたちも楽しそうに、そして時には真剣に考えている様子がうかがわれた。最後に自分の「ワクワクすること」を生徒自らの言葉で説明し、授業は終了した。
参加した佐生千香さんは「難しく考え過ぎずに、自分の将来のことについて考えられた。ゲーム形式だったので新しい発想なども出てきて、自分のワクワクすることをたくさん見つけることができた」と将来に期待を膨らませた。
同校の関剛志教諭は「子どもたちが将来を考えるきっかけとなる良い機会だった。子どもたちには、興味を持ったことを諦めずにチャレンジしてほしい。そして大人は、子どもがチャレンジできる環境を整えていってほしい」と期待を込める。