東京オリンピック柔道100キロ級で金メダル、男女混合団体戦で銀メダルに輝いたウルフ・アロン選手(25)が8月10日、青木克德葛飾区長を表敬訪問した。
ウルフ選手は新小岩出身。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、6歳で柔道を始めた。学生時代も柔道部に所属。世界選手権、全日本選手権などを制し、今回初めてオリンピックの代表に選ばれた。
ウルフ選手は「一番応援してくれたのは地元の皆さん。母校(小松南小学校)の子どもたちからは千羽鶴をもらい、力にしていい結果を残すことができた。早い段階で地元にあいさつに来られて良かった」と話す。
少年時代について、「今も変わらないが、ご飯をかなり食べていたのを思い出します。給食の時間は、お代わりしたくて早く食べていた。お代わりのときに先生によって、早い者勝ちのときとじゃんけんで決めるときがあるが、早い者勝ちにするとめちゃくちゃ早く食べてしまうので、やめたほうがいいですね」と話し笑いを誘った。葛飾の思い出の場所として、地元新小岩のルミエール商店街と水元公園を挙げ、水元公園は家族でよく遊びに行ったという。
延長戦に強いことから「ウルフタイム」という言葉がトレンド入りしたが、「分かりやすい言葉を作ってくれてうれしい。荒川の土手を毎日10キロ走っていたことがスタミナの原点」とも。
今後については、「次のパリオリンピックは3年後。休んでいる時間はない。また優勝するために足りない部分や身に付けなければいけないことをしっかり探しながら頑張っていきたい」と目標を掲げた。
青木区長は「ウルフ選手の活躍は区民みんなが見ていたと思う。私も優勝が決まった瞬間、ガッツポーズをした。特に子どもたちに勇気や元気を与えてくれた。これからも頑張ってもらいたい」とエールを送った。