柴又公園(葛飾区柴又6)で10月9日、マラソンイベント「柴又100K~東京⇔埼玉⇔茨城の道~」が開催された。
同イベントは2013(平成25)年に始まったもので、今年で9回目。柴又からスタートして茨城県五霞町までの往復100キロのウルトラマラソンを行うもの。例年5月に開催されている。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で秋に延期して開催。通常は茨城県までの1往復だったが、今年は県境の越境を考慮して片道25キロコースの2周とした。
参加者は、100キロコース=470人、60キロコース=187人と例年よりも数を絞り、それぞれの完走者は100キロ=307人、60キロ=151人と、参加者は久々に開催されたウルトラマラソンのコースを楽しんだ。
今年の大会につて、事務局の天川勇介さんは「例年だと5月の開催で北海道の大会と重なり、トップランナーたちは北海道に出走するのが定番だったが、今年は10月開催となり、例年と異なるハイレベルの競技となった」と話す通り、100キロコースの上位3人は大会新記録を更新。優勝者は6時間31分のタイムを記録した。
大会1回目から参加し、トウモロコシのコスプレで参加している千葉県在住の三河賢文さんは「今年は50キロ地点の五霞町のエイドスタッフに会えなくて残念だった。毎年トウモロコシの格好で走っていると、ボランティアスタッフやランナー同士の交流もあったので、距離が短くなると交流も減ってしまう。次年度以降は五霞町のみんなにふれ合いたい」と来年以降の参加に意欲を見せる。
当日会場を見学していた、区内在住の40代男性は「毎年5月に行われる柴又のおなじみの風景で、ほぼ毎年見学に来ている。昨年はコロナ禍のせいで中止になったが、こうやって毎年走る姿を見られてうれしいし、多くのランナーが柴又に集まってきてとても安心した」とランナーたちを温かく迎えた。