葛飾・東立石に1月11日、「ママの休憩室アリビオ」(葛飾区東立石3)がオープンした。
同サロンは、「子育て中のママがちょっと子どもと離れて自分自身のための時間を過ごせる場所」をコンセプトとしており、対象は0~3歳の子を持つ母親。常駐している子育て支援員研修を修了したスタッフに子どもの世話を任せ、母親はくつろぎスペースでのんびりと過ごすことができる。さまざまなワークショップやマッサージ、ネイルケアなどのメニューも、全て託児サービス付きで利用できる。
7歳の子どもを持つ母親でもある店主の辻野麻美さんは、自身の子育て経験をきっかけに同サロンを開いたという。辻野さんは、夫以外に周りに頼れる人がいない子育て環境が要因で、産後うつのような状態になっていた時期もあった。「1時間だけでも子どもと離れて休憩できる時間が欲しいと、ずっと思っていた」と当時の心境を話す。子どもと「一緒に遊べる場所」はたくさんあっても、「離れて過ごせる場所」は見当たらず、自身の子育てが一段落したことを機に、同じ思いを抱える母親たちのため同サロンのオープンに向けて動き出したという。
オープンに先駆け、サロンとなる戸建てのリフォーム費用をクラウドファンディングで募ったところ、約1カ月で53人から30万円以上の資金が集まった。子どもの玩具や母親たちがくつろげる椅子など、サロンで使う家具や小物も支援者から多く贈られたという。支援者は、小さな子どもを持つ親のみならず、子育てを終えた地域の人など多岐にわたる。辻野さんは「オープン前からさまざまな方に支援いただき本当にありがたい。期待の大きさも感じる」と思いを語る。
同サロンは、子どもたちが遊べる12畳のフリースペース、ワークショップやマッサージ施術が受けられる4畳半のスペース、ネイルケアが受けられる3畳のスペースの三間続き。基本料金は1時間500円で、ワークショップは追加500円~。マッサージ(4,500円~)やネイルケア(4,700円)は基本料金込みで、2月末までオープン記念価格で施術を受けられる。
今後については、「ママでも、子どもとちょっと離れて1人の時間を持っていいんだよ、そんな場所があるんだよ、ということを伝えていきたい。『ママ休憩室』が一つの常識になっていけば」と抱負を語る。
営業時間は9時~16時。土曜・日曜・祝日定休。