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葛飾の女子サッカーチームが人数不足で試合出場危機 女子サッカー選手の募集も

「FC葛飾ペガサスU-15」の選手とスタッフの皆さん

「FC葛飾ペガサスU-15」の選手とスタッフの皆さん

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 葛飾区で女子中学生を中心にサッカー活動を行っている「FC葛飾ペガサスU-15」が現在、人数不足で公式試合に出られないピンチに陥っている。

練習する「FC葛飾ペガサスU-15」選手の皆さん

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 同チームは2002(平成14)年、女子中学生を中心にサッカーの試合と練習場所を確保するために結成された団体。現在試合参加資格を保有している選手は12人で、この春で卒業する選手は6人。公式試合に出るために必要な最低人数7人を下回っている。

 同チーム代表の齋藤富太郎さんは、息子のサッカー指導のためにサッカーの勉強を開始。「当時はまだサッカーが広く知られている競技でなく、インターネットもない時代。書籍や雑誌を調べては手探りで指導方法を学んでいった」と振り返る。

 齋藤さんは「区内には中学校に上がって活躍する上位団体がなく、女子でサッカーを続けていくには、強豪の私立中学やプロユースに入る人が多かった。中学で女子サッカーを続けていくには環境に多くの投資が必要な環境。気軽な環境でのびのびとサッカーをする環境がなかった」と話す。

 現在は新しい選手獲得の手段として体験演習会や練習試合を行うなど、選手獲得に奔走している齋藤さん。OBや対象年齢に満たない女子選手との練習試合などを通して、サッカーの魅力を伝え続けている。

 同チームに所属する渡邊美弥(みみ)さん(中2)は「小さい頃からサッカーをやっていて、仲間が少ないのは寂しい。試合に出られる仲間が欲しい」と現状について話す。サッカーの面白さについては「キーパーの防御をかいくぐってシュートする瞬間が一番楽しい」とも。

 齋藤さんは「サッカーの試合に出場する喜びを子どもたちに与えたい。連綿と続くサッカーのたすきをつなげていきたい」とチーム存続に向けて意欲を見せる。

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