葛飾・立石さくら通り沿いの生花店「フラワーショップパイン」が2月1日で20周年を迎えた。生花の他にも、ドライフラワーやリースなども扱う。
店主の松田卓さんは元々アパレル関係の仕事をしていたが、勤務地の隣にあった生花店の店主の人柄に引かれ、転職、入店したという。松田さんは「その人が魚屋だったら魚屋になっていたかもしれない。花屋というより、人に引かれた」と当時を振り返る。憧れた生花店の店主から「夢、大いにあり」という言葉をもらい、8カ月後に独立。23歳のときに同店を開いた。
コロナ禍でイベントや祝いごとで集まる場が減り、生花店の売り上げが軒並み落ち込む中、同店は5年前にネット販売を始めていたこともあり、逆に増益に。しかし、生花店は元来、地域性が強い商売であり、全国の顧客が対象になったことで、使う花材や扱う商品が大きく変わり多岐にわたったという。「ここ2、3年がこの20年間で最も大きい変化だった。苦労も多かった」と松田さんは話す。
20周年に際し、同店では「薄利多売」をモットーに開店した20年前の原点に立ち返るという思いから、桜草やサイネリアなどの「目玉商品半額セール」や「パンジー5鉢100円セール」を行った。
今後について、松田さんは「自営業なので、生涯現役でやっていかなければならない。生花店の販売戦略は今後も変わっていくはず。何とか置いていかれないように、いつまでも若手のつもりでやっていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は9時~19時(現在は営業時間短縮のため18時まで)。