葛飾・東新小岩を拠点とする「東京アンテナボンバーズ」が2月27日、日本初の開催となる「ドローンサッカー3ON3ランキング戦」でデビュー戦ながら準優勝に輝いた。
お台場の「ヴィーナスフォート」(江東区)特設広場で開催された同大会は、一般社団法人日本ドローンサッカー協会に加盟する11チームのうち4チームが参加し、コロナウイルス感染症対策のため無観客試合で行われた。主催はエイアンドビーホールディングス(目黒区)。
ドローンサッカーは2016(平成28)年に韓国で発祥した競技で、プラスチックフレームに覆われた専用のドローンボールを、両サイドの空中に設置したゴールに入れて得点を競う競技。通常は5対5で行うが、今回は3対3、1ラウンド3分の総当たり戦で行われた。
今回がデビュー戦となる同チームは、サポートメンバーとして迎えた地元の大学生の活躍もあり、2勝1引き分けで決勝戦に進んだ。決勝戦では、激しい衝突でフレームが破損し惜しくも敗退し、準優勝に終わった。同協会の鈴木亨会長は、東京アンテナボンバーズの「ディフェンスが素晴らしい」と今後の成長に期待を込める。
同チームは、東京アンテナ工事(葛飾区東新小岩5)の三矢宏社長の趣味が高じて昨年10月、社内で結成。同社は1958(昭和33)年の創業以来、テレビアンテナの製造・販売を行い、現在は地域限定の無線電気システム「地域BWA」が好調で、葛飾区と防災協定も結んでいる。
準優勝の結果について、三矢社長は「デビュー戦ということで、1勝できれば上出来だと思っていたが、予想以上の結果に驚いている」と話す。チームのディフェンス担当、三矢遼太郎さんは「ドローンボールの修理作業も勝敗に大きく影響する」と振り返った。
今後の活動について、三矢社長は「ドローンサッカーを通じて、大学生や同協会の方々とのつながりができたことが一番の収穫。3月は市原で開催される大会にも出場予定なので、優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを見せる。