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葛飾のタクシー会社が「タクカフェ」 ベテラン従業員もカフェスタッフに

タクシー会社が運営する「タクカフェ」

タクシー会社が運営する「タクカフェ」

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 葛飾・水元で創業60年以上のタクシー会社「鳳自動車」(葛飾区西水元5)が4月15日、「TAKU CAFE(タクカフェ)」をオープンした。

「タクカフェ」外観

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 同社では、「会社の広い敷地を有効活用して事業を拡大していきたい」との思いから、昨年8月には同社敷地内にクレープ店「OOTORIクレープ」をオープン。今回は広い事務所スペースを活用できないかと考え、新たに建物内をリノベーションしてカフェを開くことにしたという。

 カフェのスタッフも同社社員が務め、責任者は同社総務課主任の鈴木由梨香さん。鈴木さんは「午前中は給与計算をして、午後にホールスタッフという『二刀流』の勤務をしている」と話す。

 中には30年以上務めるベテラン従業員も新たにカフェスタッフを務めることになったが、「毎日戸惑っている。自分は急にどうしたんだろうと思うが、やってみると面白い」と急な環境変化を楽しんでいる様子だという。

 カフェとなった場所は、長年にわたってドライバーの精算スペースや休憩スペースとして使われていた場所で、厨房は浴槽スペースを改装して造ったほか、トイレを広くしてベビーシートやオムツ交換台を設けた。鈴木さんは「近隣にはファミリー層が多いが、ベビーシートを探すことが多く困った経験があり、どうしても入れたかった」と振り返る。

 メニューは、ランチにカレーライス(900円)、しょうが焼きランチ(950円)、アボカドチーズバーガー(1,300円)やパンケーキ(850円)、昔ながらの昭和プリン(580円)などのスイーツも取りそろえ、ケーキのテイクアウトにも応じる。夜はバルとして営業し、アルコールも提供。肉料理をメインに豊富なメニューをそろえる。席数は個室を含め52席。

 12年勤務しているタクシードライバーは「率直に驚いた。休憩スペースを少し改装するくらいだと思ったらカフェになっていた。だが休憩スペースの延長としては最高」と話す。

 今後について、鈴木さんは「自分が子育てのときに困った経験を生かし、ママさんや子どもたちに向けた店作りをしていきたい。夢は大きくフランチャイズ展開。2階に空きスペースがあるので室内遊園地も作りたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~23時。

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