ウクライナ出身で立石在住の音楽家、ナターシャ・グジーさんが7月30日、細田神社(葛飾区細田3)の社務所でボルシチの作り方を教える料理教室に講師として参加した。
ボルシチはウクライナ発祥の伝統料理で、ナターシャさん自身も日頃よく作っており、今回は「なっちゃんボルシチ」というナターシャさんの家庭で使われているレシピを使い、細田町会婦人部のメンバー30人ほどに作り方をレクチャーした。
料理教室の開催は、5月5日に区内で行われたナターシャさんのチャリティーコンサート開催時に、ナターシャさんから文化交流を行いたいと打診を受けたことがきっかけ。細田地域はキャベツ発祥の地であり、同町会もキャベツを通したイベントを開きたかったことから、キャベツを多く使うボルシチが課題料理になったという。
イベントを通して、ナターシャさんは「ボルシチという料理でウクライナに興味を持ってもらうこと、好きになってもらうことがウクライナへの長期支援につながっていく」と呼びかける。料理の合間には、簡単なウクライナ語を教える場面もあり、「こんにちは」「ありがとう」などの言葉をみんなで発音した。
参加した60代女性は「さっぱりしていておいしく、夏向きの料理だと感じた。どんなものができるか不安だったが、とてもおいしかった。ナターシャさんを通じてウクライナとの文化交流もできた。今後もナターシャさんを応援していきたい」と話していた。