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かつしか文学賞大賞作品「立石ロッキー」、2年越しの舞台公演へ

演出の永井寛孝さん(左上)とキャストの皆さん

演出の永井寛孝さん(左上)とキャストの皆さん

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 昨年の「第4回かつしか文学賞」で大賞に輝いた牧野恒紀さんの作品「立石ロッキー」が9月24日・25日、かめありリリオホール(葛飾区亀有3)で2年越しの公演を迎える。

「立石ロッキー」稽古の様子

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 同賞は、葛飾区が「文化芸術創造のまちかつしか推進事業」の一環として実施している文化芸術創造事業。2012(平成24)年から3年に1度のペースで開催しており、葛飾をテーマにした作品を公募し、大賞作品を舞台化する。

 同作品は、葛飾に生きる人々のふれあいを描いたもので、脚本はシライケイタさん、監修は佐藤B作さん、演出は永井寛孝さんが手がける、一般公募によりオーディションでキャストを選出。昨年9月の公演に向けて稽古を続けていたが、コロナ禍の中、緊急事態宣言の発出により中止となった。今年2月、制作陣と出演者の熱意で再び上演が決まり、4月に稽古を再開した。

 葛飾区出身でキャストに選ばれた細谷卓さんは「昨年はコロナ禍の影響を受けて公演中止となり、不完全燃焼のまま過ごした。今年、上演決定の連絡を受け熱いものがこみ上げる」と話す。同じく葛飾区出身のキャスト谷田歩子さんは「立石を舞台としたこの作品には、下町風情を感じる場面が多く出てくる。人々が織りなすその風景を、芝居を通じて皆さんに届けたい」と意気込む。

 永井さんは「小説と演劇の違いを楽しむのも面白い。舞台がリングになり、店になり、土手になったりする。それらのうそを皆さんの想像力で本当にしてほしい。それも芝居を楽しむ大切なアイテム」と呼びかける。

 両日共、14時開演。全席指定で、チケット料金は一般=1,500円、会員=1,300円、高校生以下=1,000円。

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