テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で10月14日~16日の3日間、「第38回葛飾区産業フェア」工業・商業・観光展が開かれ、16日には「こどもお仕事体験」企画が行われた。
同企画は「子どもたちの産業教育」を目的にした新しい取り組みで、実際に各出展ブースで子どもたちが接客や会計を行うもの。協力した出展ブースは、高木屋老舗、Mrs. Freeze SWEETBOX、ワントップ、浅川製作所、葛飾区しんきん協議会の5つの企業・団体。認定NPO法人「Learning for All」、NPO法人「ハーフタイム」に通う小学1年~高校3年の15人が参加した。主催はかつしかFM。
浅川製作所のブースでは、小学2年と中学3年の女子児童・生徒が大きな声で客を呼び込む姿に、来場者や他の出展者から感心の声が上がった。同社の浅川敬吾社長は「みんな元気が良くて、逆に助けられた。社員もパートも垣根を越えて同じ仕事を全員でやる、当社のスタイルに2人も合っていたのかな」と笑顔で感想を話す。
一番人気だったのが葛飾区しんきん協議会ブースで、参加した6人の子どもたちは、現金1億円の重さを実際に体験したり、お金の成り立ちについて現職の金融機関職員から学んだりした。亀有信用金庫の清水克友さんは「子どもたちが金融機関に興味を持ってくれてうれしい。地域密着の金融機関として、今後も子どもたちの金融リテラシー向上に努めていきたい」と意気込む。
約1時間の仕事体験をした子どもたちには、各出展ブースから「お給料」として1,000円分のクオカードが渡された。参加した子どもたちは「最初は緊張して何をしていいか分からなかったが、店の人が優しく教えてくれて、とても楽しかった」と話す。
同企画の責任者、かつしかFMの田畑宗晃さんは「この企画は職場体験するだけではなく、地域での雇用創出も大きな目的。今後少しずつ広く子どもたちを募っていきたい」と展望を語る。
葛飾区産業フェアは10月21日~23日、農業・伝統産業展を開催。時間は10時~16時。入場無料。