金町~新小岩間を走る貨物支線「新金貨物線(しんきんかもつせん)」の試乗体験会「第2回新金線旅客化応援ツアー」が1月21日、行われる。
「新金貨物線(通称=新金線)」は1926(大正15)年に開通した貨物路線で、総延長は約8.9キロ。大正・昭和期は東京と千葉の物流を結ぶ重要な路線だったが、2000(平成12)年のダイヤ変更により貨物列車が大幅に減少。現在は1日4往復程度の貨物列車と回送列車が通るのみとなり、鉄道ファンたちからは「幻の路線」といわれている。
今回のツアーは、185号系車両を貸し切りJR両国駅から出発し、新金線・常磐線・武蔵野線・東北線を経由してJR大宮駅まで往復するコース。大宮駅では鉄道博物館や市内散策の時間を設ける。
試乗会は、新金線の旅客活用を目指す、「新金線いいね!区民の会」が企画・運営する。同会代表理事の佐伯博さんは「前回の企画では多くの区民や鉄道ファンの皆さんが集まり、新金線の存在を知らせるよいきっかけになった。今回は要望の多かった家族シートを増やし、大人だけでなく子どもたちにも電車の旅を体験してほしい」と呼びかける。
参加費は1人1万円~。応募受け付けは12月4日まで。