ラーメン店「オカモトモノガタリ」(葛飾区金町1)が葛飾・金町にオープンして、5月18日で2カ月がたった。
店主の岡本優斗さんは葛飾区金町出身。高校卒業後、大工として働いていたが、20歳のときに小さい頃からの夢だった、お笑い芸人を目指してお笑い養成所へ入所。同時にラーメン店でのアルバイトも始めた。その後4年ほどお笑い芸人とラーメンのアルバイトを両立させていたが、結婚を機に芸人を辞めラーメンの道へ進んだ。
3年前にアルバイト時代の先輩から、「新店オープンを手伝ってほしい」と言われ、ラーメン店「麺壁九年」(杉並区)のオープニングスタッフとして勤務。そこで、「ラーメンを通してお客さんを幸せにすることの素晴らしさに感動し、自分も独立したい」と思い、同店オープンに至った。
地元の友人と一緒に改装した店内にはカウンター6席を用意。メニューは「醤油(しょうゆ)らぁめん」(950円)、「味玉醤油らぁめん」(1,100円)、「特製醤油らぁめん」(1,150円)、「いりこそば」(1,000円)、「味玉いりこそば」(1,150円)、「特製いりこそば」(1,350円)。全メニュー「細麺」か「手もみ麺」を選ぶことができる。「限定ラーメン」の提供も行い、インスタグラムなどで知らせる。今年の夏は「冷やし担々麺」の提供を予定しているという。
岡本さんのお薦めは「醤油らぁめん」に「細麺」の組み合わせ。「鴨ガラに鳥取県産の大山鶏を使った醤油スープと、喉越しの良い細麺の相性が良く、あっさりしながらキリッとした味わいが楽しめる」と話す。
店名の由来は、現在ラーメン店を営む芸人時代の同期の言葉がきっかけ。オープンに向け相談している際、さまざまな出来事があった岡本さんの人生について、「岡本には物語がある」と言われ、「その言葉をそのまま店名にしようと思った」と振り返る。
オープンから2カ月がたち、岡本さんは「金町は老若男女、カップルから家族連れまでさまざまな人が来てくれるが、下町特有の温かいお客さんが多い。近所の人や、地元の友人も気にかけてくれて、人とのつながりを感じている。地元・金町にオープンして良かった」と喜ぶ。
今後について、「おいしさだけでなく、下町の空気感も味わってもらいたい。金町の人に愛される、地元に根づいた温かい店にしたい」と意気込む。
営業時間は、11時30分~14時30分、18時~20時。