「魚屋の居酒屋 活々(いきいき)水産」(葛飾区亀有5)が葛飾・亀有にオープンして、8月11日で3カ月がたった。
焼き鳥店だった店を改装した同店。約60平方メートルの店内にはカウンター、テーブル、小上がり席があり、計44席を用意する。
その日の朝に三崎漁港(神奈川県三浦市)から直送した鮮魚を中心に、刺し身や焼き魚、煮魚などを提供。店主の尾形信也さんは「新鮮で味のいい魚を選んで調理している」と話す。
尾形さんは奈良県で高校時代まで育ち、調理師の道へ。調理専門学校を卒業後、6年間は中華料理のコックとして活躍した。仲間と一緒に立ち上げた新橋の居酒屋で和食と鮮魚を取り扱うことになったとき、「改めて魚のおいしさを感じ、魚の魅力に引かれていった」と振り返る。
その後、コロナ禍の中でも魚を気軽に食べてもらう目的で2021年7月、鮮魚店「活々水産」(亀有3)をオープン。店名の由来について、「三崎で取引をしている鮮魚店が『活々水産』という店名で、許可を得て、リスペクトの意味で同じ店名を使わせてもらった。魚の新鮮さを知ってもらうには分かりやすいネーミング」と話す。
鮮魚店の運営は順調で、次第に固定客も増えていったが、店には小さな飲食スペースがあったものの「調理できるスペースも狭く、よりおいしい魚料理を提供するために、飲食専門の店を開くことを考えた」ときっかけを話す。
オープンして3カ月たった現在、平日でも満席になることが増えてきた同店。主に仕事帰りの30~50代の男性客が利用しているという。「オープンしてしばらくは忙しくて記憶にないくらい。今はスタッフを増やし、接客対応や料理提供のスピードアップを目指している」と尾形さん。
今後については、「居酒屋を利用したお客さんが魚を気に入ってくれて、鮮魚店の方で購入するきっかけになれば。両店で魚の魅力を発信していきたい」と意気込む。
営業時間は17時~23時。