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柴又・高木屋老舗などに「富士山ベンチ」 富士市が寄贈、富士山の環境知って

(左から)富士市林政課・國廣 龍矢さんと後藤 洸策さん、高木屋店主の石川宏太さんと石川雅子さん

(左から)富士市林政課・國廣 龍矢さんと後藤 洸策さん、高木屋店主の石川宏太さんと石川雅子さん

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 「富士ヒノキ製 富士山ベンチ」が12月26日、葛飾区内の和菓子店と保育園に静岡県富士市から寄贈された。

北野保育園に寄贈された「富士山ベンチ」

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 寄贈されたベンチは、富士市内で伐採されたヒノキ材を使ったもの。ベンチの背もたれは富士山をイメージしたデザインで、富士市から見える富士山として宝永山のシルエットもあしらう。

 柴又の和菓子店「高木屋老舗」(葛飾区柴又7)に1基、「北野保育園」(柴又2)に2基、寄贈された。寄贈先について富士市林政課の後藤洸策さんは「現在、富士山麓には伐採適齢期を迎えた樹木があり、適度の伐採・製材を進めないと大地が痩せてしまい、景観を損なう。ベンチの製造・設置を通じて富士山の現状を多くの人に知ってほしいと思い設置を依頼した」と話す。

 北野保育園に設置したベンチは園舎の中に置かれ、早速園児たちが利用。園児たちは富士山のシルエットに興味を示し、椅子に座って本を読むなどした。

 ベンチの寄贈について、同園の徳増昌宏園長は「こんな立派なものを寄贈してもらうとは思っていなかった。クリスマス期間には、親子で座って写真を撮り合って楽しむ様子が見られてうれしい」と話す。

 高木屋老舗では、店舗前に設置し、道行く観光客が利用している。同店の石川幾生さんは「香りも良く座り心地がいい。店の雰囲気がグレードアップしたよう」と話す。「この地域は高齢者の観光客も多く、参道で休憩するために椅子を置いていたが、この正月はとても役に立った。今後も高齢者に寄り添う施設としてベンチの活用法を模索したい」とも。

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