ミュージックバー「ミュージックスポット Sound Vox（サウンドボックス）」（葛飾区堀切3）が葛飾・堀切にオープンして、2月8日で2カ月がたった。

ビクター社のアナログ蓄音機「ビクトローラ・クレデンザ」

　飲食店で働きながら、長年にわたってドラマーとして活動してきた店主の鈴木祥さんが、「みんなで一緒に音楽を楽しめる『秘密基地』を作りたい」との思いで開いた同店。鈴木さんの両親が堀切で経営していた印刷所跡を防音仕様に改装し、オープンへとこぎ着けた。

　席数は15席。店内には鈴木さんが収集してきたビートルズやモンキーズなどのレコード約1700枚をはじめ、1927（昭和2）年製の蓄音機「ビクトローラ・クレデンザ」、1980年代製のジュークボックスを所狭しと並べる。「希少なコレクションを自分だけで楽しんでいたらもったいない。レコードの生の音を、ぜひ体感してほしい」と鈴木さんは目を輝かせる。

　店内にはギターやベース、ドラムセットなどの機材もそろえ、19時以降であれば来店客は誰でも自由に演奏できるほか、週末にはゲストバンドを招き音楽イベントも開く。ドリンクメニューは、木だるで自家熟成させたウイスキーで作る「Sound Vox ハイボール」（600円）などを提供する。

　鈴木さんは「音楽に触れられる場所が地域の中でどんどん少なくなっているという実感がある。地元の音楽好きの皆さんに、ぜひ気軽に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

　営業時間は、13時～17時、19時～24時（土曜・日曜は15時～23時30分）。