
葛飾区を拠点とするサッカーチーム「南葛SC」が3月31日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で「2025南葛SCキックオフカンファレンス」を開いた。
同カンファレンスでは、4月5日の「2025年度関東サッカーリーグ1部」開幕に先立ち、葛飾からJリーグを目指す南葛SCの取り組みについて、関係者が登壇してシーズンの概要説明や意気込みを語った。
同チームに新たに加わった元日本代表で「野人」の愛称で親しまれている事業本部長・岡野雅行さんは「今年から南葛に来てわくわくしている。夢があるクラブで毎日が楽しい」と就任して2カ月の感想を話し、「スタジアムができるという話も聞いている。チームもそれに合わせてレベルアップしていかなといけない」と言い、東京23区初のサッカースタジアム建設計画に期待を寄せた。
同チームのオーナー兼社長の高橋陽一さんは「南葛SCは、東京都社会人サッカーチャンピオンシップで3連勝することができた。チームは風間八宏監督体制の下で2年目だが、昨年より進化していると感じ、Jリーグ昇格の目標が達成できると思う」と期待を寄せた。
青木克徳葛飾区長は「南葛SCは、多くの区民が応援している。さらに盛り上げたい。今年はさらに上のクラスを目指して頑張ってほしい」とエールを送り、新小岩に建設計画がある新スタジアム構想について、「いろいろな意見を聞いて構想を練り、着々と準備を進めている」と、区として実現に向けて動いていることを説明した。
昨シーズンより就任した風間監督は「見ている方も楽しいサッカーを作ろうと昨年よりやって来た。そして一年を通してそれができる選手が増え、最終的には昨シーズン最後のカップ戦で優勝できて、自分たちが意図した姿が見えてきた」と成果を話し、「個人の質を上げ、チームの力に変え、たくさんの人が来て良かったと思える試合を増やしたい。自分たちのスタイルでたくさん点を取り、自分たちのスタイルで勝つので、熱い声援を今年もお願いしたい」と呼びかけた。
同カンファレンスでは、岡野さんが事業本部長に就任したことにより活性化した地域への取り組みの報告、新企画発表、2025年シーズンの新ユニホームとパートナー紹介、新加入選手の紹介も行われた。